ミニバスで重視したい練習と注意点
練習を行っている間、間違いばかりを指摘してされると「自分はいつも怒られている」と思い込み、やる気をなくしてしまう子も中にはいます。心の負担が体の故障につながることも。技術面や体を鍛えるだけでなく、ミニバスが楽しいと思える環境作りのためには、指導する大人も日々進歩していくことを心がけたいものです。
子供の体力や素質はもちろんのこと、性格や感じ方は人それぞれです。周りの大人が子供に問いかけながら良い方向へ導くことで、少しずつ成長していきます。出来た時には褒め、しかるよりも改善点を一緒に考える練習を行うことで、より安全に楽しく継続することができるのではないでしょうか。
意外に重いバスケのボール
ミニバスのボールは通常のバスケットで使用するものよりも小さいとはいえ、5号球で円周約69から71cm、重さは470から500gのものが一般的で、はじめてボールを持った時は重いと感じるものです。最初から上手くボールをつこうと思わずに、楽しみながら回数を重ねていくことが重要です。
技術的には、手のひらにフィットするようにボールをとらえ、力強くドリブルするには時間がかかり、家で練習することもあるでしょう。子供にとっては頑張っているつもりなのに、親が多くの改善点を指摘してしまうと、反発してしまうものです。
黙々と一人で頑張っているうちは集中させて、必要な時に聞いてあげることで、考える力を養うことも必要です。はじめたばかりでうまくボールがつけない子も、親子で楽しく遊びを取り入れながら練習すると、励みになるのではないでしょうか。
ここがポイント
ミニバスでは、自分に負けない力をつけることで技術を向上させていきます。
小学生の間は個人が上手くなることに重点を置き、できることを増やしていく経験の積み重ねで、ミニバスの楽しさがわかるようになってきます。また、ミニバスは楽しみながら個人が伸びることでチーム全体を強くする傾向にあり、マイペースな子にもおすすめのスポーツといえるでしょう。
中学後半から高校生になると本格的に、チームとして自分をどう生かすか学んでいきます。基本能力を超えた応用を身につける時期でもあり、先を見据えた練習が必要になってきます。長い目で見て子供の発育や成長に合わせた練習を行うことで、より高い技術を習得できるのではないでしょうか。