練習し過ぎに注意
骨がまだ完成されていない成長期には、ハードな練習をしすぎて疲れを残したまま疲労をためてしまうと、成長を左右する影響が出ることもあります。
足の痛みがあり病院に連れて行くと、「成長痛だから大丈夫。様子を見ましょう。」などと言われたことはありませんか。
心も体も未発達な10歳くらいまでの子供に起こりやすいといわれている成長痛ですが、自己判断で症状をほおっておくのも考えものです。
がまんして練習を続けていると痛みを悪化させてしまうこともあります。スポーツ障害専門の病院に相談し、痛みがおきやすい場所の特定を行うと安心です。
また、家庭でできる対処法としては筋肉の疲労を和らげるマッサージやシップ、そして成長期の子供に必要なカルシウムや上質なタンパク質はもちろんのこと、疲労回復に良いビタミンCを含む栄養満点のご飯を作ってあげたいものです。
練習後のご褒美にお菓子やジュースを与えすぎるとビタミンB1が不足し、体のだるさが取れないばかりか、集中力を欠くこともあるので、注意したいものです。
足りない栄養はサプリメントで補給というのも、スポーツをする子供たちには考え物です。サプリメントはあくまでも足りない栄養を補給する補助的なもの。食事からとる栄養を見直して、毎食一緒には難しくても、親子で食事の時間が取れる時は内容を充実させるなど、体に取り入れる食物について考えてみる機会を作ると良いでしょう。
寝るのも練習のうち(成長促進)
睡眠は成長期の子供の骨の育成に必要不可欠です。睡眠不足の体では十分回復することができずに、疲れがたまります。
運動を行うことで疲労し、一度体力が落ち、睡眠により体力を回復した後は、より体力が上がっている状態がベストです。疲れた時は無理をせずゆっくり体を休ませてあげることで、より運動能力を高めていきましょう。
小学生くらいの子供は自分でセーブすることができずに、頑張りすぎてしまうこともあるものです。日々の変化を見逃さず、時には練習を休んで休養することも大事です。
睡眠時間を減らしてでも人より多く練習するという時代もありましたが、休むべき時はしっかり休み、練習するときは集中して行うメリハリのある練習こそ良いプレーを生み出すのではないでしょうか。